ホンダ純正モンキー_12V 125cc街乗り用中低速トルク型チューニングエンジン+6Vモンキー4速リターン 完検済み 検用:シャリー カブ
<長文,ご注意ください>
・完成車検査として,30~50kmの慣らしを行なった後,性能確認まで実施しています.
・「最高速を抑えて中速のトルクアップを狙ったチューニングに」をポリシーとしHPでも宣言しています.今回もマニュアルクラッチで
中低速トルク型の特性に各部をファインチューニングしてみたところ目標は達成できました.
中低速特化型にするとクラッチが繋がった瞬間から,太いトルクでグイグイ加速を始めます.高回転は10,000rpmほどですが
中低速の粘りはすごく出ています.あまり飛ばさない街乗りライダーやオフロード車にはぴったりのエンジンかと思います.
4,000~8,000rpmのトルクはフラットで且つトルクフルなので乗っていて楽しいですよw.
TOPでは3,000rpm以下(約30km/h)でのんびり巡航もできます.
特に気をつけてチューニングした箇所は
①中低速トルク型に合わせたポート形状
②中低速トルク型特性のバルブタイミング(オーバーラップが無いタイプのハイカム)
※誰方もこのエンジンでカッ飛んで怪我をして頂きたくないので,安全運転を約束していただける方のみ入札してください.
※テスト車両:カブラ50,C90互換マフラー,CDIはKITACO パワーレブ2,キャブは京浜PC20+汎用パワーフィルター,
インレットパイプはminimotoの内径φ22のカブ用:それ以外はタイヤ,サスも含め「どノーマル車両」ですww
【改造部位】
・ベースエンジンはZ50JE-1628*** ホンダモンキー_6V純正エンジン(12Vに換装)
・クランクシャフト : 新品 モダンワークスの54.5mmストローククランク
※ロングストロークなので,オイルポンプスピンドルとコンロッド大端に干渉する箇所があり削っています.
→ 指定ではコンロッド大端を削りますが,強度が落ちるのが嫌だったので主にOPスピンドルでクリアしました(画像⑥)
・クランクサイドベアリング:新品 NTN 6304C3×2
・ジェネレーター: 中古 DENSO純正12V
※ACGコードは,カブやモンキー12Vの一般的な「6P5線+ギボシ1本」になります
・シリンダーヘッド :新品 C100EX互換ヘッド:懇意にしている業者さんから仕入れています.ポートの形状が気にいらなかった
ので修正しました(技術者の間でいう「アゴ」の部分を中低速型に形状変更とポート内段差の修正)
※INポートはΦ23,EXポートはΦ22に拡大&研磨実施(吸気効率が落ちるので鏡面仕上げにはしていません)
※バルブは純正6Vヘッドと同等のφ23/20ですが,ステムは6Vヘッド用がφ5.5に対しφ5.0です.
※EXスタッドは標準より少し長めにしましたのでロングナットが使えます
※C100EXのヘッドはビッグフィンのため,インレットパイプ取付部の座面が純正ヘッドより3~4mm高いので,現在
キャブの上部に余裕がない場合は「首振り」等の対応が必要になります.ご注意下さい.
・シリンダー: 新品 モダンワークス φ54.0(アルミシリンダー+鉄スリーブ)
・ピストン: 新品 GPX125純正ハイコンプ φ54.0
※ オイルクリアランス確認済み → ピストンプロフィールとも問題なし
・カムシャフト : 新品 C100EX互換(デコンプなしタイプ)
※いつもはオートデコンプ付きを採用していますが,昔よく使っていたカムが出てきましたので採用しました.
久しぶりに使いましたが,デコンプ付きより断然回ります(最高回転10,000rpm以上).気持ちよく走れますよww
・カムチェーン : 新品 ホンダ純正 84L
・カムチェーンテンショナープッシュロッド: 新品 ホンダ純正(トップラバーも新品に交換)
・カムチェーンローラー: 新品 ホンダ純正(アジャスターアーム部,シリンダー部の2箇所)
・ミッション:新品 純正6Vモンキーの4速リターンミッション
1速:13 × 35 = 2.692
2速:17 × 31 = 1.824
3速:20 × 26 = 1.300
・キックスピンドル: 中古 ホンダ純正 A-24T
・クラッチAssy: 中古 ホンダ純正 2枚ディスク強化クラッチ(たぶんダックス70?.完検時には滑り等なし)
※プライマリーギヤは18×67(ハイギヤードタイプ)になります.
・クラッチセンターベアリング: 新品 NTN 6000C3
・オイルポンプ : 新品 C100EX(トロコイド厚 t=8.8mm 吐出量1.6倍:12V比)
・オリフィス : φ1.5を確認
・オイルシール : ケースの3箇所とステーターベース部を新品と交換
・ミッションBRG : 新品 NTN 6203C3×2(もう片側はニードルのため交換せず)
※当然ですが,ベアリングの脱着はワークスやベテランチューナーさんでは常識の「焼き嵌め」で行っています
・各ガスケット類 : すべて新品
【その他】
・ミッションはマニュアルクラッチの4速リターンになります(1-N-2-3-4パターン、1-2間にニュートラル)
・圧縮比は12.8(ハイオク仕様)
・コンプレッション 18.2kg/cm2
・インレットパイプは,ヘッド側がφ23前後のものをご用意ください.それより細すぎても太すぎても性能が発揮できません.
吸気管はキャブ側からバルブまでテーパー状に細くなっていく方が慣性過給的にベストですので大きな段差ができない
ようにしてください(段々と流速を上げていくためです.そうするとバルブ周辺での圧力が最大になります:圧力は速度の
2乗に比例するため)
・カムチェーンテンショナーは油圧式のオートテンショナーになります
・キャブ,インレットパイプ,スパークプラグ,Lカバーは付属しません.
・オイルは抜いて発送します
※輸送時にオイルが漏れ,他の荷物を損傷すると損害賠償を請求される場合があるので,エンジン発送時の常識です.
・ハイオク仕様になります.ウッドラフキーで3°進角するよう加工済みですが,PGM-CDI等の点火マッピングを変更できる
CDIをお使いの方はウッドラフキーを正規品に戻してください(基準点をずらしているのでこのままでは進角し過ぎます.
また正規品は付属しませんので,ご自身で入手してください)
・先日より完検時のオイルを変更しました.チューニングエンジンのためブローバイが多いので,オイルの番手を上げて対応
しています.推奨オイルは,カストロールのPOWER1 4T(10W-40)になります.このオイルで組み立ておよび完検(完成車
検査)まで行っていますので,交換される場合も同等グレード以上のものをお使いください
・油温が90℃まで上がりました(外気27.5℃).夏期や高回転を常用する方はオイルクーラーが必要になると思います
・このエンジンにはステンレスのボルト/ナットは一切使用していませんのでご安心ください
・画像の最後に諸元表をアップしています.ブラウザで拡大表示していただくとよく読めますのでご一読ください.
(落札者様にはプリントしたものをお送りします)
・その他やったこと,やってないこと
1:バルブすり合わせやピストンリング合口隙間調整,クランクサイドクリアランス調整,圧縮比やコンプレッション測定,
バルブタイミング測定・調整,必要箇所のトルク管理は当たり前にやっています.
(カバー類のトルク管理は、手が正規トルクを覚えているのでやっていません)
2:クランクシャフト各部測定:コンロッド大端部のサイドおよびラジアルクリアランス測定,ジャーナルの振れ測定
(必要があれば芯出し修正まで)も全数実施しています.
3:ケースのバリ取り?:そんなことやっていません.だって性能には関係ないでしょ? ワークス時代は組んでバラしてが
仕事だったので,自分たちの身を守るため丁寧にバリを取っていましたが,チューニングENGには不要と思います.
(ピストンのバリ取りは性能に関係するので当然やっています)
4:クランクケースはサンブラを掛けただけです.その後ホワイトダイヤモンドの「メタルポリッシュ&シーラント」で軽く磨き
ました.保護膜は付きましたが,今後も定期的にメンテナンスされることをお勧めします.
【最後に】
・画像は完検前に撮っています.車載する際や完検時に小傷や塗装剥がれ等出る場合がありますのでご了解ください
・チューニングエンジンですので,お約束の3Nでお願いします.
・発送はヤマト運輸元払い(ヤマト宅急便)のみとさせていただきます(140サイズになります)
※送料は全国(日本国内のみw)無料といたします
・落札された後も,セッティングなどのご相談にはのれると思います.
・ベースエンジン,各パーツ類の価格高騰のため,即決価格を上げさせていただきました.m(_ _)m
・気持ちのいい取引きをさせていただきたいので,質問等あればどんどんしてください.