【ご挨拶】
ご覧いただきありがとうございます。コレクション整理のため、未組立のプラモデルキットを出品しております。今回は、第二次大戦初期にドイツ軍が使用した「Pz.Kpfw.35(t)(35(t)戦車)」、チェコスロバキア製Skoda LT vz.35のキットです。
【商品名】
CMK 1/35 Pz.Kpfw.35(t) / Skoda LT vz.35(品番 T35006)
【商品説明】
チェコの模型メーカーCMK(MPMグループ)による、Pz.Kpfw.35(t)(チェコ軍名:Skoda LT vz.35)の1/35スケールインジェクションキットです。
第二次世界大戦初期、ナチス・ドイツがチェコスロバキア併合後に本車両を大量に接収し、自軍の装備として使用しました。キットではドイツ軍およびスロバキア軍マーキングが選択可能です。
成型は東欧キットらしい素朴さと精密さを併せ持ち、車体や砲塔の鋲表現、足回りのディテールなどにチェコらしい工作機械文化がにじみ出ています。
【キット内容】
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成形色:グレー(単色)
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プラ製連結式履帯(1枚ずつ+一体成形ブロックの混成構成)
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組立説明書・塗装ガイド・パーツ一覧付き(多言語対応)
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デカール完備(スロバキア軍/ドイツ軍/戦術番号など)
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パーツ未組立、ランナー袋入り
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箱には当時の価格シール(¥2,000)あり。若干のスレ・ヨレあり
【キャタピラについて】
本キットのキャタピラは、プラスチック製の連結式履帯です。
履帯パーツは1枚ずつの連結パーツに加え、ある程度まとまった一体成形ブロックパーツも含まれており、組立の効率と精密さのバランスが取られた構成となっています。
作業の手間を軽減しつつ、足回りのリアルさをしっかり再現できる仕様です。
【状態】
・未組立・未使用
・パーツはすべてランナー袋入りで良好な保管状態
・デカールも発色・形状ともに良好
・箱に若干のスレがありますが、大きな潰れや破損はありません
【発送方法】
おてがる配送(ゆうパック・サイズ80)を予定しております。
複数落札時はまとめて取引にも対応いたします。
【歴史解説】
「LT vz.35」は、1936年にチェコスロバキア陸軍に制式採用された軽戦車で、当時としては高水準な車両でした。鋲接装甲、3名用砲塔、合理的な機構配置などが特徴です。
サスペンションは**トーションバー式ではなく、縦置きのリーフスプリング式(板バネ)**を採用。片側3セットのボギーを板バネで懸架する独特な設計で、トラック的な発想から来た構造でした。ただし、泥詰まりや整備性の問題があり、ドイツ軍接収後には評価が分かれました。
1939年のドイツによるチェコ併合により、LT vz.35は「Pz.Kpfw.35(t)」として約400両がドイツ軍に編入され、ポーランド戦、フランス戦、そして独ソ戦初期まで実戦投入されました。
誘導輪や駆動輪も華奢な構造で、横方向の剛性に課題があったものの、当時のチェコ工業水準と設計思想を感じさせる車両です。
【ひとこと】
CMK製のチェコ戦車キットは流通が限られており、現在ではあまり見かけない貴重なアイテムです。プラ製の連結式履帯を含み、組立の難易度とディテール再現の両面でマニア心をくすぐる構成です。
LT vz.35は他車両と並べても異彩を放つ存在であり、「戦車の黎明期と欧州技術の狭間」を感じられる一台です。どうぞご検討ください。