【 旧ラベルの希少限定キュヴェ 】
ラテン語で『歓喜』を意味するジゴンダスは、
南ローヌを象徴する銘醸アペラシオン。
中でも「ポール・ジャブレ・エネ」のジゴンダスは他に類を見ない個性を有しており、
凝縮度と美しいストラクチャーを兼備した独特のエレガンスを備えます。
1834年、アントワーヌ・ジャブレによって始まった歴史はポールへと受け継がれ、
「ポール・ジャブレ・エネ」として二世紀に渡り
南ローヌのエルミタージュを拠点に卓越したワイン造りを行います。
『偉大なワインはぶどうの樹から生まれる』
を信念に掲げて、
全て手作業の伝統手法でワイン造りを行う
「ジゴンダスの手本」とも言える生産者です。
今回は、その手本的なジゴンダスの中でも
特に恵まれた区画のみから特別に仕込む
希少限定キュヴェ
“ピエール・エギュイユ”を出品します。
エギュイユとは『ゴツゴツした岩だらけの山の尖端』を意味し
浸食された山の石ころだらけの赤い粘土の沖積層と広大な段丘で構成されます。
透けて通らない程色が濃く、チョコレートやコーヒー、プラムのような甘い香りとしっかりした熟成によるスモーキーな風味。
プルーンやベリージャムのハチキレンばかりの果実味と
口中で爆発しそうなほどに高いアルコール感が舌に覆いかぶさります。
ブドウ品種は、
グルナッシュ80%
ムールヴェードル10%
シラー10%
2000年は、南ローヌの超秀逸年。
熟成の極みとも言える25年モノ。また
現行とは異なる「旧ラベル」である点が
希少性を更に高めてくれます。
次にいつお見かけ出来るか分からない程の1本です。
このピエール・エギュイユには、近年
ワイン・アドヴォケイト93点
ジェブ・ダナック92点
等の高評価が付けられています。
「ジゴンダス」は、地中海へ向かってローヌ地方を流れ下るローヌ川の左岸にあり、
「シャトーヌフ・デュ・パプ」からちょうど東へ20㎞に位置します。
森林面積が広く、生物多様性に富んだ自然と古い街並みが美しい産地です。
畑は、約2億年前に海から押し出され、
その後何万年にもおよぶジュラ紀と白亜紀の石灰岩と泥灰土
新生代の砂と砂岩の蓄積と浸食によって今日の稀有な地質に至っています。
標高140m〜400mと少し高めの斜面に広がり
ローヌ南部のテロワールの象徴
「ミストラル(強い偏西風)」の影響でローヌ南部の他の地区よりも冷涼。
たっぷりと溢れるほどに感じられる凝縮感のある果実味と
ココアパウダーを連想させる滑らかで繊細なタンニンには本当に驚かされます。
濃密赤ワイン好きには、必見のアペラシオンです。
抜栓から2日目のバランスも実に見事なワインです。