レインボー - Thunder Roar : New York 1976 - Rainbow
「RISING」リリースに伴う北米ツアーから'76年6月17日のニューヨー ク・ビーコン・シアター公演をコンプリートした作品。オープニングこそお馴染みの「Kill The King」ですが、ロニーのヴォーカルラインは「ON STAGE」で聴けるものと比較してラフなイメージであり、またエンディング部分の6連キメが出来上がっていないという大きな相違が認められます。さらに 「Man On The Silver Mountain」においても、曲冒頭に「Lazy」をプレイしておらず、リッチーが中盤で弾いていた「Blues」や、「Starstruck」演奏後 のリターンというパターンも組み込まれていない、当時としては比較的コンパクトなアレンジが逆に目新しさを覚えます。
なにより最も目を惹くのが「Stargazer」からアルバム同様にメドレー展開する「A Light In The Black」です。このパターンは'75年のツアーでも同様の構成を確認出来ますが、「RISING」で完成された後の両曲を、ロニーが本来意図していた 組曲のようなこの正しい曲順で聴けるのは喜ばしい事です。ここで聴けるバンドの演奏は絶品の凄まじさで、ドラマティックなロニーの歌と絶好調のリッチーが 奏でるギターが競いあう姿に、聴き手も時間の経過を忘れてしまうはずです。もっと凄いのはコージー・パウエルで、前半からパワフルなドラミングを披露しな がらこの「Stargazer」と「A Light In The Black」の組曲を叩き、間髪入れずにドラムソロ入りの「Still I'm Sad」をプレイしているのですから、この当時の彼は超人的だとしか言いようがありません!
「Kill The King」の中盤や「Catch The Rainbow」冒頭で確認できる爆竹や花火の炸裂は衝撃的ですらあり、リッチーがライヴを中止しなかったのが今では不思議に感じるくらいのハプニングで す。バンドの爆発するようなエネルギーに満ちたパフォーマンスと本当に爆発する爆竹のハプニングが、どちらも雷鳴のようなド迫力で克明に活写されている本作は、"THUNDER ROAR"のタイトルを冠するに相応しい実録ドキュメントです。
・Tracklist
[Beacon Theater, New York, USA 17th June 1976]
Disc 1 : 1. Over The Rainbow 2. Kill The King 3. Mistreated 4. Sixteenth Century Greensleeves 5. Catch The Rainbow
Disc 2 : 1. Man On The Silver Mountain 2. Tony Carey Keyboard Solo 3. Stargazer 4. A Light In The Black 5. Still I'm Sad incl. Keyboard Solo 6. Cozy Powell Drum Solo 7. Still I'm Sad 8. Do You Close Your Eyes incl. Guitar Crash 9. Over The Rainbow
Bonus Track
10. If You Don't Like Rock 'N' Roll(Encore Track from 1975 US Tour)
Personal: Ritchie Blackmore - Guitar Ronnie James Dio - Vocal Cozy Powell - Drums Jimmy Bain - Bass Tony Carey - Keyboards
・Type:Audience
海外コレクターズ新品です。画像等よくご確認頂き、ご理解のうえでお願い致します。